これから夏場にかけてカーエアコンを使用することが増えてきます、冬場にエアコンを使わないでいて夏場にいざ使おうと思ったら・・・・効かない!そんなこと有りますよね?エアコンは結構壊れやすいもので修理費用も結構かかってしまいます、今回のよくある故障ではカーエアコン修理を取り上げてみます!カーエアコンの故障と言っても原因はたくさんあります、ガス漏れ、エアコンコンプレッサーの故障、内部での詰まり、切りが無いほどあるので今回は夏場にもっとも修理の多いガス漏れを例に上げてみます!

リークテスター エアコンはガスがしっかり入っていて正しく機能するもので、ガスが少なく、圧力が保てていなければエアコンコンプレッサーは回りだしません!エアコンのガス漏れではまず、「どこから漏れてるのか?」を探すことから始めます、目で見て明らかにわかる場所をまず探し、それらしき場所が無ければ左の写真のリークテスターでガス漏れの場所を探します、(目で見てわかるところもテスターで確認しますよ!)フロンガスは特ににおいがあるわけでもないので、よほど漏れがひどくなければテスターでないと探せないのがほとんどです!もう少しにおいでもあればいいのですが・・・!
ガス漏れ点検 例に上げている今回の車では目に見えるガス漏れが無かったので、リークテスターで色々なところをチェックした所、室内にあるエバポレーターからガス漏れしていることがわかりました、左の写真のようにテスターを差込み、少し置いておくとテスターに反応が現れたので間違いないですね!例に上げているメーカーの車はここからのガス漏れが一番多いです!一番乗られてる数が多いのも確かなのでそう感じるのかもしれないですけど・・・!(他のメーカーでも同じエアコンメーカーの部品を使っているのにこの部分の漏れで修理をしたことがほとんど無いのが不思議ですけど・・・・!)
エバポレーター1 上の写真で漏れていたのはこの部品です!エバポレーターと言い、見た目はラジエーターみたいなものです、L字に曲がっている金色っぽく見えるのがエキスパンションバルブと言ってガスの絞り弁です、この部品の詰まりもエアコンの故障の原因としてよくありますよ!「ガスが入っているのに冷えない!」などと言う時はこの部品かあとで紹介するリキッドタンクのどちらかがほとんどでしょう!エアコンが冷える原理はこのエバポレータ−が冷えている時に風が通過することによって冷たい風が出てくるということです!なんとなくわかっていただけますかね?
エバポレーター2 上の写真の部品を取り替えます、結構いい値段なので「中古で!」と行きたい所ですがなんせこのメーカーのこの部品はガス漏れが多いので中古を使うことに信頼性がまったくもてないので新品部品で作業を進めます!(以前にお客さまの要望で中古を使ったことがあるのですが・・・つけてすぐにもうガス漏れしてしまったことがあるので・・!他のメーカーなら少しは信頼があるのですが!)
エバポレーター3 上の写真の部品はこのようにケースに収まります!これを室内のもとあった場所に収めるわけです!作業としてはこの車はやりやすい方ですね!このメーカーの上級車(高級車)になるとかなりやりずらいものもあります!ヒーターのブロアーモーターまで付いてきてしまうものもあるぐらいですから・・・・!
Oリング 上の部品を交換する時(エアコン関係の部品を交換する時は必ず!)Oリングも新品に交換します、せっかくエバポレーターを交換したのにその合わせ目からエアコンガスが漏れてはどうしょうもないですからね!OリングはR12用と134a用で違うので間違わないようにしましょう!(ガスの気密性が違うみたいです!)Oリングにはしっかりコンプレッサーオイルを塗るようにも注意が必要です!しっかり塗っておかないと後々錆びてきます!
コンプレッサーオイル 上の文で言っていたのがこのオイルです!R12用でもエアコンコンプレッサーによってしっかり区別があります、間違えて違う種類のコンプレッサーオイルを入れてしまうと・・・「冷えが悪い!」などの原因になりますし、最悪の場合コンプレッサーを壊してしまいます!適正な量をエアコンのシステムの中に入れます!エアコン修理をした時にこのオイルを入れないで作業してしまうと、コンプレッサーの焼きつきなどを起こしますし、入れすぎても圧力が適正にならないなどのトラブルに見舞われるので注意が必要です!
真空ポンプ 次の工程で大事なのがエアコンガスを入れる前の真空引き作業です!この真空ポンプは見た目は古いですが機能はしっかり果たしてくれます、真空引きをしっかりしないとこれも冷えの悪さなどに影響してきます!真空引きはしっかりやります!
ガスチャージ さていよいよクーラーガスを入れます!まーガスの種類は何種類かありますが、自動車ではトラックの冷凍機などを除き、ガスの種類は2種類でしょう、R12と134aです!チャックの部分が違うので入れ間違えは無いと思いますが一応気を付けます!
リキッドタンク ガスの量は車のコアサポート、もしくはボンネットに記載されているのがほとんどなので確認しながら入れすぎに注意します!入れすぎると圧力が上がりすぎ、たいして冷えないうちにプレッシャースイッチの方がコンプレッサーを止めてしまうのでエアコンとしての機能が果たせなくなりますし、少なすぎても同様にコンプレッサーが回らない!などの原因になりますので注意が必要です!ガスの量はゲージでの確認と、サイトスコープ(リキッドタンクの上もしくはパイプの間についている窓)で確認しながら入れます!写真の真ん中の部品がさっき詰まりの原因の一つと言ったリキッドタンクです
エアコンゲージ 写真ではわかりづらいですが、ガスが適正量入りました!適正量入ったら低圧、高圧共に正しい数値をゲージが示します!ここで注意が必要ですが、ガスはシビアなもので外気温などに左右され、寒い日などはどうしてもガスの圧力が適正位置にこないなどもありえます、その時にゲージのみで判断してしまうとガスの入れすぎなどの原因になるので注意が必要です!あとはガスの漏れがないか?などを点検して修理完了です!

当社ではこれまでも数々のエアコン修理を行ってきました、「エアコンは電装屋の仕事じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう、しかし当社では他のページにも書きましたが、これまでも電装関係の修理もすべて当社で行っております、他社(外注)に頼っていてはお客様に提供する価格がどうしても下げられないのはお客様もわかっていただけると思いますし、外注に頼る必要が当社には無いのが一番のポイントでしょう!エアコン修理なみならず、電装関係も是非当社にご依頼ください、ご納得の価格にて技術と安心をご提供いたします!